International Budo Ryokukai

 

Japan America Digest 
3/4月号 1996年

 

HEALING HANDS

癌が治る!? 掌の不思議…

「気の力」~新倉先生を訪ねる~

 

ダイエットとの関係か、アメリカでは癌にかかる人の率が多い。統計によると、癌にかかった人の半分は、最終的に西洋医学以外の治療法にもすがっていくとある。癌の確実なる特効薬が発明され るまで、癌患者は「藁をもつかむ」心境なのだろう。

そんな中で、人の手から出るエネルギー、「気」というものの力で実際に癌の患者が治ったという話を耳にする。人はすぐ「そんな馬鹿な…」と疑いたくなる。それは、私達の頭があまりにも西洋医学の常識で凝り固められているからではないだろうか?もし逆に、われわれの頭が「気」のようなエネルギーや精神的なもので病気が治るという常識に慣れていたら、西洋医学的にメスで人の体を切るなどということを聞いたら、すぐに、「そんな無茶な。とんでもない。」と思うのだろう。

それだけに「気」というものを信じる信じないは別としてまずはオープンマインドで偏見を持たずに耳を傾ける必要はあるだろう。

USニュース &ワールドリポートによると、「最近は西洋医学の医師達も、ハンドヒーリングを「補足的看護」として取り入れ始めているという。医師の何人かも、それが患者の気持ちを間違いなく落ち着けるという点で同意している。その結果 は少なくとも、癌患者のストレスを少なくするという点では効果 を見せ始めているようだ。 

精神の状態いかに体の状態を大きく左右するかということは誰もが認めることだけに、このストレス解消が、うまく癌の回復につながっているケースも出てきているのだろうか。 

しかし、西洋医学の医師の中には、ハンドヒーリングなどを与えると患者を混乱するだけだから「危険なことである。。」とまで言い切る人もいる。 

そんな中で「気」に全生涯をかけている1人の日本人に出会った。

その人の名は、新倉勝美。格闘技で元チャンピョンだったという新倉氏。 今、一番の強敵は、彼の体の何倍もある大男ではなくなった。これまで負け知らずでのさばってきた相手、人々の健康な体をしだいしだいに襲っていく憎き相手は…「癌」・・・ 

それは脳腫瘍となって、まず新倉氏の最愛の娘を襲った。可哀想な我が子を救ってやりたいその親の一心と深呼吸とともに出す「気」で病気に立ち向かった。

すると、信じられないことが起こった。手術なしで娘の腫瘍が消え去ったのだ。担当医師にも理解のできないことだったが、とにかく彼女の病気は完治し、21年後の今も元気に暮らしているという。 

新倉氏は、「気は愛情です。」と言い切る。この神秘的な力を自分の娘だけに限らず、もっと多くの人にも与えてあげよう。そう決意した氏は、アメリカまで渡り、格闘技の指導をするかたわら、毎日何人もの癌患者に「気」を送っている。しかもライセンスがないため治療費はただ。患者はマットの上に敷く紙代として、50セントを備え付けの缶 に入れるだけ。

「難病を治せば、その実績で正式治療師として認められるのではないかと、千人治療を目指しています。」という新倉氏に休みはない。

今日も明日も、重い病気を抱えて医師にも見放された人々が氏の道場の前に列を作る。 


ある日の午後、新倉氏の道場のあるスターリングハイツを訪れた。

「気」の使者はまさに根性の塊。全体にエネルギーが満ちている感じだ。格闘技の練習にきている弟子たちは誰もが先生である新倉氏より体が大きい。 しかし、彼の気合が彼を何倍にも大きくしていた。 

そんな彼を変人と見る人も多い。そればかりか、医者の営業妨害であると文句を言われ、インチキではないかとた試されたり、いやがらせに逢い、襲われて傷ついたことも何度もあるため、氏の道場の電話はスターリングハイツの警察に直結している。格闘技の弟子の何人かの警察官も彼の強い味方である。 

その日そこにいた癌患者の一人は、REIKOさんという日本人。彼女もこの先生に会っていなかったら今はとっくに亡くなっているはずの人。それだけに、新倉先生の全面 的支持者である。「先生のおかげで癌が治ったばかりではなく、この頃は、体の調子がすべて良くなったのですよ。」とうれしそうに語るREIKOさんの頬はほんのりピンクがかっていて、本当に重病患者で死に直面 していた人などとはとても信じられない。奇跡を目のあたりにした思いがした。

空気が動くと物を動かす力が出る。それが風だ。体の中にも風があって、それが心臓や血液を動かす。

体の中の風。それが呼吸だ。意識して吐いて体の中に風を起こした。

「掌からこの力を外に出せる。」これが新倉氏が12才のときに考えついた理論だった。それが医学的に成り立つか、成り立たないかということが問題になっているようだが、死を目前とした者にとっっては、理論よりももっと大切なものがあるのではないだろうか。今日も新倉氏の道場の電話は鳴り続ける。それは、ニューヨークから、インディアナから、もしくは、新倉氏の母国日本からの生の末端で助けを求める人たちの声なのだ。

さぁ、あなたは「気」の力を信じるか、信じないか?



新倉先生ご協力ありがとうございました。これからも「気」の力で頑張ってください。